平成24年
先日松山看護専門学校で医療機関の説明会がありました。当院は昨年より参加させていただいているのですが、今回はうっかりと申し込みすることを忘れ、参加できないことになってしまいました。責任を感じたA君は何回も学校側と交渉しましたが、他の病院との整合性を保つために飛び入り参加は認められないとの返事でした。それでもA君はあきらめず、当日病院の資料を配ることの許可だけでもいただきたいと食い下がり、その結果資料を配るだけの承諾を得ることができました。それからのA君は砥部病院を紹介するDVD作りに奔走しました。砥部病院の新妻から託児所の宣伝、松山看護専門学校の卒業生の「がんばっています」の笑顔の出演があり、非常に良いできあがりとなりました。当日、A君と総師長、私の三人で看護学校に行きました。図書館のカウンターをお借りできるようになっていました。他の病院が広いブースを利用しているのを見ると少し惨めな気持ちになりましたが、来させていただいただけでも良かったと自分に言い聞かせていました。すると、隣りのブースを利用するはずのI眼科が欠席という知らせが入り、砥部病院は図書館入口のカウンターとそのちょうど隣りのブースを使わせていただくことになりました。私はカウンターの横で資料を配る係、総師長とA君はブースに来る学生さんに説明する係と役割分担をしました。呼び込みをして、ブースに学生さんを集め、A君が若い女子学生とサッカーの話に興じている間、私はせっせと資料を配りました。みんな笑顔で資料を受け取ってくれました。100部以上の資料を配ることができ、良い宣伝になったと胸を撫で下ろした次第です。
看護師不足が深刻な問題となっている現在、院長の大切な仕事の一つに優秀な看護師の招聘があります。ぼやいていても仕方ありません。積極果敢に看護師を集めに行く、その一つの行動が看護学校へ講義に行くことでした。今回のことで松山看護専門学校にご恩を感じた私はもう一歩踏み込んで、もっと広い心で良い看護師を育成し、世の中の役に立つという大志をいだくことにしました。これもA君のおかげです。
平成24年4月24日