平成23年
本日の朝日新聞に北条高校吹奏楽部が10月23日東京の普門館で行われた第59回全日本吹奏楽コンクールに出場、見事銅賞を獲得したことが載っていました。新聞には
「北条は3年ぶり4回目の出場。自由曲には福島弘和作曲の「祈りの鐘」を選んだ。課題曲が銅鑼(どら)の音で終わり、その余韻に続くようにチャイムの音が静かに響き、オーボエ、ハープの音が重なっていく冒頭が印象的。息の合った演奏に大きな拍手が送られた」と書いてありました。
この新聞記事にあるオーボエの奏者は、何を隠そう当院久永看護師の娘さんである萌さんです。砥部中時代から萌さんは、この日、この時のために一生懸命に練習してきました。本人の努力も然ることながら、萌さんをここまで支えて来られたご両親にも頭の下がる思いです、。
普門館の記事を読んで上甲監督に初めてお会いした時のことを思い出しました。「人間殻を破ることが大事」と言われました。宇和島東高校野球部の監督に就任して「甲子園に行くぞ」と宣言した時に部員は「そんなことできるわけがない」としらけていたそうです。何度も県大会で決勝戦までは行きますが、優勝できないということが続きました。あきらめかけていた時、同級生の片桐さんが「上甲よ、あと半歩じゃのう」と言ったそうです。あと半歩なら何とかなると思ってさらに練習したところ、宇和島東高校はあの有名な甲子園初出場初優勝に輝きました。殻を破った宇和島東高校はその後何度も甲子園に出場、殻を破った上甲監督は済美高校に移っても甲子園で初出場初優勝に輝きました。当時を振り返って、あの日あの時片桐さんの言葉が無かったら今の自分は無かっただろうと監督は言われていました。殻を破るためのチャンスやヒントは身の回りにいくらでもあるのです。もう一つ大事なことは基本を大切にすること。殻を破った北条高校も挨拶、返事などの基本を非常に大切にしています。挨拶が廃れば病院が廃る。挨拶が人間的かかわり合いの基本と肝に銘じ、患者さん、そのご家族、同僚に天下一品の明るい挨拶をお願いします。
平成23年10月24日