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医療法人 誠志会 砥部病院

砥部病院
〒791-2114
愛媛県伊予郡砥部町麻生40-1
TEL:089-957-5511
FAX:089-957-5542

令和4年

2022/09/22

 『臨済録』の一節に「随処(ずいしょ)に主(しゅ)となれば、立処(りっしょ)皆な真(しん)なり」とあります。それぞれの置かれた立場や環境で、自分が主人公になって、なすべき務めを精一杯果たせば、必ず真価を発揮することができると説いています。
 私たちはともすれば、不遇や環境を嘆き、不満ばかりを募らせます。その瞬間、こころも、行動も一ケ所に淀んでしまい、同じところをぐるぐると迷いの渦の中に沈んで、行き先を見失ってしまいがちです。
 まずは、自分の置かれた環境、条件、境遇をありのままに受け入れる。そうしていったん立ち止まり、今、此の瞬間、自分にできること、手を付けられることは何かをしっかりと見据えてみる。
 そこを手掛かりとして一歩を踏み出し、後は結果を顧みず、その瞬間その瞬間に全力を傾け、誠心誠意取り組んでゆく。いつか気が付けば、思いもかけない成果を手にしていた、と勇気づけてくれる一語です。

 病院で感染集団(クラスター)が発生したことは、残念でなりませんが、この難局を皆さんが協力し合って、乗り切っていただきたい。
 目の前にいる人はウィルスに感染しているかもしれない、自分は無症状でもウィルスを持っているかも知れないと思って、生活してください。
 感染経路は3つです。
1 飛沫感染(感染者の咳、くしゃみ、唾液などによる)
2 接触感染(ウィルスの付着した手で自分の口や鼻を触ることで感染する)
3 エアロゾル感染(ウィルスが小さな水分を含む粒子中に存在して、空気中を漂い、それを吸入することにより感染を生じる)
 今一度、この感染経路を思い起こして、自分が主人公(随所に主)となって、自分にできるかぎりの感染対策を行ってください。
 自分の身を守るためにも、患者さんの身を守るためにも、防護服の脱ぎ方を完璧に身につけてください。各部署、全員が実演チェックすること。
   
 令和4年8月24日    

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