令和3年
坂村真民先生と親交のあった森信三先生は
「人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」と言っている。
初めて坂村真民先生の詩集を手にしたのは高校生の時だった。いつかお会いしたいと思っていた時、砥部病院の外来にインフルエンザのワクチン接種にきてくださった。真民先生は95歳、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時にお会いすることができた。それから真民先生の主治医となり、立派な最期を看取ることができた。
令和3年9月18日は私にとって忘れられない日になった。何気なく、誘われるままに、中村文昭氏の講演会に出席した。山越の愛媛県男女共同参画センターでの講演会のあと、座談会があり、知事には申し訳ないことをしたが、伊予市の奥地で、少人数による懇親会が催された。そこで個人的にいろいろ話をする機会に恵まれた。
初めて中村文昭氏の講演を聴いたのが2012年、その後YouTubeで「お金ではなく人のご縁ででっかく生きろ」を何回も見た。看護学校では必ず1コマは中村文昭氏の考え方の講義を行い、麻生だよりでも人間力を高めるための4つの鉄板ルール、
1返事は0.2秒
2頼まれごとは試されごと
3できない理由は言わない
4今できることをする
を、繰り返し紹介した。
仕事と作業は違う。作業は人に喜んでもらって、初めて仕事になる。夢や希望を持たなくてもいい。今目の前にいる人を喜ばせることで、自分の役割は自ずと与えられる。など、自分が主人公となって、砥部病院でしっかり行い人間力を高めて欲しい。
穴に落ちて、もがき苦しんでいる人を上から見て、かわいそうと思うのは同情である。これはAI(人工知能)にもできる。しかし、自らが穴の中に飛び込んで、その人とともに穴から脱出する解決策を一緒に考えること(共感)は、人間力を持った人にしかできない。このような人間味あふれる人たちがたくさん集まる砥部病院にしたい。
今後とも、中村文昭氏から、いろいろなことを学び、超一流の人々と交流し、本を出版できるように執筆活動に勤しむ。
令和3年9月24日