名誉院長の麻生だより
目に見えないウィルスとの戦いは困難を極めます。現在インフルエンザが猛威を奮っています。基礎疾患があり、抵抗力の弱い高齢者にとって、インフルエンザ感染は脅威となります。
伊予あいじゅ、八幡浜市立病院、西城中央病院のインフルエンザに罹患した患者さんの死亡は大きく報道されました。いずれの施設も立派で、健全に運営されており、感染症対策も見事にとられているのに、このような結果になり残念です。
ただ、伊予あいじゅ、西城中央病院で指摘されているのは、保健所への届け出が遅いということでした。別に隠そうとした訳ではなく、院内感染対策に集中した結果ではなかったかと思います。
砥部病院の保健所との関わり合い方は、少し違います。報告というよりは、助言を仰ぐという形でいつも連絡しています。
先日の電話でも、中予保健所の方より「院内感染対策に保健所が介入したほうがよろしいですか」と聞かれました。「お願いします」と言うと、次の日の午前中には、お忙しいにもかかわらず、来てくださり、有益な助言をいただきました。結果は臨時院内感染対策委員会議事録にまとめてあります。必ず読んで、実行してください。
また、先日事務の梅木洋介君と新人の山田一幸さんが、愛寿荘の柳田施設長に会い、感染対策について聞いて、わかりやすくまとめた文書を各病棟に配布してくれています。しっかり読んで、取り入れるべきは取り入れてください。
インフルエンザかなと思った時は、必ず申し出てください。一生懸命に働いた結果です。熱のある時やインフルエンザ感染がはっきりしたら、何も考えず、家でゆっくり休養してください。
インフルエンザ対策として、自分自身で、できることは、
1.しっかり睡眠をとること
2.しっかりうがいをすること
3.しっかり手洗いをすること
です。全国で200万人のインフルエンザの患者さんがいると言われています。しっかりと予防してください。
平成27年1月24日