平成17~22年
昨日は、すばらしい忘年会を開催することができました。センター3階4階のみなさん、ご苦労さまでした。また、忘年会の間にお留守番勤務をしていただいた皆さん、ありがとうございました。近いうちに、私の大好きな戦場カメラマンに来ていただきますので楽しみにしていて下さい。
さて、来年も砥部病院は次の三つのことで、日本の医療に貢献して参ります。
- 地域に密着した病院として、地域の人々の外来診療、入院治療を行います。
- 愛媛大学医学部附属病院、県立中央病院、松山赤十字病院などで治療を終えられた方の療養、終末期医療を担当し、急性期病院を後方で支援します。
- 県内初の一般病床に併設した認知症疾患治療病棟を利用し精神科を中心として、内科、脳外科的診断、治療を総合的に行います。
「砥部病院を信じて来て下さる地域の人々に徹底的に尽くす地域医療」、「急性期病院の後方支援」、「認知症の患者さんを宙に浮かせない」という三拍子揃った病院は他にありません。来年もさらに、この三つの役割をみなさんがいつも念頭におき、さらに仕事に磨きをかけていただきますようお願いします。 来年からは「今、何をしていますか」と質問されたら、ただ単に「患者さんのお尻を洗ってあげています」と答えてはいけません。かわりに、
「この方は、以前から砥部病院に通院して下さっていました。今はご病気で砥部病院に入院されています。私たちがこうしておしめを替えてあげることで、地域医療に貢献しています」
「この患者さんは急性期病院で治療は受けたものの、人工呼吸器が外せないで、入院されていました。この方を砥部病院が引き取ったことで、その病院のベッドを有効活用できるようになったのです。私たちは、こうしてこの方のお尻を洗ってあげて日本の救急医療に貢献しています」
「この方は認知症があって、手術を引き受けてくださる外科医がいませんでした。砥部病院が後ろ盾となることを約束して、手術していただき、また砥部病院に帰って来て下さいました。こうしてこの方の手を引いてトイレに誘導してあげることで、認知症の患者さんを宙に浮かすことのないよう日本の医療に貢献しているのです」 と答えましょう。
私たちが毎日していることは、小さくて、地味なことかも知れません。しかし、大きな目で見てみると、地域医療、急性期医療、認知症の医療と日本の医療に非常に大きな貢献をしていることがおわかりになるでしょう。地味な仕事をきちんとすることで、さらに砥部病院は信頼される病院に成長します。 来年もみなさんにとって良い年となりますようお祈りして、今年最後の麻生だよりとさせていただきます。
平成22年12月22日(吉日)